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パブリック・エネミーズ【映画】

 14,2009 22:37
なんか久々に見るタイプのジョニデ。

【海賊以前からのジョニデ・ファン推奨。「リバティーン」大丈夫だった方推奨。ジャック・スパロウだけ好きな貴方はやめといたほうがいい。】


「パブリック・エネミーズ」公式サイト


やっぱりというか、なんというか、マイケル・マン作品はマイケル・マン作品だったというか(笑)。
「ラスト・オブ・モヒカン」は好きなんですけどね。

テレビCM、ちょい「看板に偽りあり」です。
なんだか勢いあって派手そうなイメージのCMしてますが、全体的に丁寧に作りこんであるんだけど、非常に地味(?)です。
エンタメとはほど遠い、淡々としたドキュメンタリー映画みたいな感じ。
まあ、もちろん、本当のドキュメンタリーよりは映画っぽいわけですが。

もうね、一番肝心なのは、監督の「男の美学」に共感できるかどうかですよ。
全編通してジョニー・デップ演じるジョン・デリンジャーの、渋いかっこよさを追求しているような映画なんですが、その「かっこいい」の基準が監督の男の美学なもんだから、それと波長が合わないと、淡々とメリハリなく2時間以上続く映画を見続けるのがツライことに(^^;

ちなみに、この映画の美学は、「グラン・トリノ」よりよっぽど人を選ぶぜ(笑)。


あ、「なんでもいいのよ、ジョニーがかっこよければ!」という人は、波長合わなくても大丈夫だと思います。

ジャック・スパロウや、「海賊」的エンタメ、「ルパン三世」的な爽快感やスリリングさを求めていくと、エライ目にあいますので、それは止めといたほうがいい。
銀行強盗なんだけど、確かに緻密にかっこよく強盗やってるんだけど、なんだろうなあの全体的な埋没感(^^;
突出した印象を残すところがない。


なんか「『俺たちに明日はない』みたいだよねー」と、一緒に見に行った友人に言いましたところ、「あっちのほうがよっぽどメリハリがある」と言われました。

うん。確かに(^^;


これから見る~という方は、もしまったく知らないなら、ちょっと当時のデリンジャーご本人のお勉強をしていったほうが楽しめると思います。
簡単な時代背景とかね。


以下、ネタバレ。









まず、ジョニーの演じるジョン・デリンジャーが、パブリック・エネミーと言われるほどの、法律変えさせたほどの、社会的に影響のある犯罪者なんだよーという描かれ方が足りない気がします。
渋かっこいい主人公なんですが、彼に向っての求心力が足りない感じ。

なので、全体的な印象が散漫になってるのではないかな。


登場人物がたいへん多く、同じような銀行強盗シーン、同じような脱獄シーン、同じような警察サイドの方々などが入り乱れるため、ちょっと気を抜くと「あれ? この人誰だっけ?」「あの人いつの間にいなくなったの?」ということになります。

時代が時代(1930年代。アメリカ大恐慌時代。日本で言うなら昭和初期くらい)なので、男女ともみなさん似たようなファッション・髪型だしねぇ(^^;

主役のデリンジャー以外、あんまり強烈な印象残すキャラがいないんですよ。
他にはヒロインであるビリー・フレシェット(マリオン・コティヤール)と、敵役のFBI捜査官のメルヴィン・パーヴィス(クリスチャン・ベイル)くらいかな。

ジョニーも、最近演じてきてた役に比べれば、非常に落ち着いた、枯れた感じの役ですしね。


べつにエンタメである必要はさらさらないんだけど、もう少しなんかとっかかりが欲しかった気がしますねぇ。
本当に記録映画のようなんで。

デリンジャーは仲間も女も見捨てない男なんですが、女はともかく仲間との関係性の描かれ方がイマイチ物足りない。

「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」「王の帰還」でファラミアを演じていたデビッド・ウェナムさんも仲間の一人で出ていたんですが、あれ? デビッドさん、どこでいなくなったっけ?って感じ(^^;

まあ、史実に基づいての映画とのことで、妙にその時代のリアリティを追求する熱意は感じます。
でも時代背景も、フーバーやらFBIやら州ごとの法律の壁やら、ちょっと政治背景やら盛りだくさんに出てきすぎて相殺しあってる感じ。

なんかここまで書いてて「TAJOMARU」とか「アレキサンダー」とか思いだしたぞ(^^;
全然映画的には違う作品なんだけど、フラストレーションのたまる方向が一緒な感じだ。


お話的には、本当にデリンジャーの絶頂期~最後までを追っていく、というものなんですが、銃撃戦も脱獄シーンも銀行強盗シーンも、恋人との関係も、いろいろ見せ場はあるはずなのに、淡々とした印象ばかりが残る。

例えば、パブリック・エネミーというならそういうふうに、祭り上げられたトリック・スター的なカタストロフィがもっとあってもよかったのになぁと思う。

銀行強盗、いつでも成功。
捕まってもうまく脱獄。
男前なので一般市民からもなんだかヒーロー扱い。
それを繰り返されて警察の威信失墜→警察意地になって汚いことやってでも、彼を殺すことに必死になるというラインが、もう少し解りやすくてもよかった気がしますね。
↑上記のようなことは、きちんと描いてあるんですよ。
描いてあるんだけど、クリアに浮かび上がってこない感じ(^^;


内容はいっぱい詰まっているのに、非常に読みにくい文体の本(でも挿絵は綺麗)を読まされてる感じというか、5メートルほど離れてテレビを見ている感じというのか。


うん、つまりはどこかに感情の移入先を見つけられるかどうか、ということかもしれん。
バシバシにジョニーに感情移入すれば、なんだかニヒルな気持ちになって劇場を出られるかもしれないです。


私は、最後まで遠くから見ていた感がぬぐえませんでしたね。
最後のほう、デリンジャーが警察署内の自分自身の捜査室に入り込んでいくところはちょっとワクワクしたんですが、結局入り込んだだけだったしなぁ(^^;
↑いや、入り込んで、テレビ見ている警察の人に向かって「今のスコアは?」って聞くのが監督の考えるかっこいいことだってのは解るんですよ。
解るんだけどねぇ(^^;(^^;(^^;


身も蓋もないまとめ方をするならば、結構お年の監督が撮る映画にありがちな、リアルなんだけど、こだわってるのも解るんだけど、高揚感のない作品ですね。

途中、「いったい監督はどこに行きたいんだ?」と思いながら見ていましたから(^^;

実在の人物のお話とは言っても、もうちょいデフォルメあってもいいような?


なんだか逆にひっかかりがなさすぎて、もう一回見たら印象変わるんだろうか?という気分になっていますよ、今(^^;(^^;(^^;


この渋さが解らないなんて!と怒られそうな気もしますがね(笑)。


一言でつまらないとは言えない、でも、おもしろいかと言われると首を傾げるような、そんな映画でした。
いっちゃん人に説明しづらいタイプの映画ですな。
「ジョニーかっこよかったよ~」とお薦めするなら簡単ですが(笑)。

「アビエイター」「アメリカン・ギャングスター」あたり、嫌いじゃないという人なら大丈夫!
ま、個人的には上記2作品の方がおもしろかったわけですがΨ(`∀´)Ψ



【追記1】

しかし、わざわざクリスチャン・ベイル演じるメルヴィン・パーヴィスが、フーバーにゴリ押ししてまで呼び寄せた3人の捜査官は、もうちょっとフィーチャリングされてもよかったんじゃないかね?

特に、最後にビリーにデリンジャーの伝言持っていく渋いオヤジさん。
彼はもうちょっと出てきてほしかったなぁ!


【追記2】

銀行強盗繋がりで、古い映画ですが、キアヌの「ハートブルー」を思い出しました。
ま、舞台の年代が違うから、そのままは比べられませんが。
↑この映画は結構出来よかったんですよ。
キアヌも超男前(笑)。
ひさびさに見てみたくなったなぁΨ(`∀´)Ψ




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