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キャピタリズム マネーは踊る【映画】

 27,2009 00:10
熱意溢れるアジテーション映画。

【見たあと、ちゃんと自分で考える人向き。全部まったく検証もせずに信じ込む人が見るには、ちょっと危なっかしいな】


「キャピタリズム マネーは踊る」公式サイト


マイケル・ムーア監督の映画を映画館で見たのは初めてでした。
「華氏 911 」「ボウリング・フォー・コロンバイン」は確かWOWOWでやってたのを見ました。
「シッコ」は見たいと思ったけど、まだ見れてない。


彼は、なんと言ってもアカデミー賞の壇上でブッシュを批判したのが強烈に印象に残っています。
あの時のアカデミーは酷かった。
妙に政治色が強くてね。
ムーア監督以外のスピーカーたちは、多くの人がしたり顔でイラクへの派兵を支持していたものです。
賛成するだけならまだいいですが、反対する人を弾劾していた。
ジョニー・デップやヴィゴ・モーテンセンも、確か批判的な発言して叩かれていました(^^;
まあ、数年後には逆転してしまったわけですが。

ヴィゴなんか特にアラゴルンの直後だったもんだから「売れたからと思って何様?!」状態で、すごい叩かれ方をしていました。
あの人は、売れてなくても売れてても、思ったままに政治発言をし、パジャマで出歩き、道端に寝転がり、ご贔屓のサッカーチームを宣伝しまくるんだよ。
変人さんだからね(笑)。
確か、マイケル・ムーアとも親交があったはずだわ、そういえばΨ(`∀´)Ψ


以下、ネタバレ。






結構辛口にひねくれたマイケル・ムーア監督。
もちろん、いろいろなことに怒って突撃取材をし、映画にしているわけですが、表現方法としては茶化すというか揶揄しているような、ブラック・ユーモアよりのものが多かった印象がありました。
ブッシュ大統領なんか、モロに笑い者にしていたしね。

今回の「キャピタリズム」は、揶揄するというよりは、怒りが先行して見えます。

ウォール街の銀行のビルに装甲車で行って「税金返せ」とやってみたり、「犯罪現場。立ち入り禁止」のテープを張ってみたり、名前を名乗っただけでお役所から電話切られたり、あいかわらずなところはもちろんあるんですが、今回の映画では特に切羽詰った怒りを感じます。


前半の、会社が社員に黙ってかけている生命保険の件あたりは、まだそんなにヒートアップしてないですが、中盤からのサブプライム・ローンと政治の問題につっこんだあたりから、ものすごく勢いがあります。


しかしこの映画、こんなに宗教が絡んでくるとは思わなかったな。
神父さんも、司祭さまも、牧師さんも、結構頭っから「資本主義」を全面否定。
まあ、確かに聖書の教えには反するわな(^^;

古い映画のジーザスの言葉を吹き替えて、ブラックなギャグ風味に仕上げてあるシーンもありました。
ジーザスが「儲けろ!」と説くわけですよ(笑)。

なんだか妙に「やはりキリスト教の根差した国なんだなぁ」と感心しました。
ムーア監督自身も、熱心なキリスト教信者だという話ですが。


今回の金融恐慌は、ほんの一部の人間の身勝手から起こり、そういうやつらは崩壊の前にとっとと逃げた、とはよく報道でも言われていたことですが。

リーマン・ショック前後の、アメリカの金融と政治の絡み合いを、とてもわかりやすく説明してくれています。
っていうか、なんなの、あのアメリカの財務省。
いいのか、それで???って気になりますよ、本当に(^^;


マイケル・ムーアの訴えることは単純です。
ストレートに彼は怒っている。
映画を見た人に、自分一人では限界があるから、一緒に怒って立ちあがってほしいと呼びかけています。

強烈なアジテーション映画ですね。


でもそれこそ、ジーザスの昔から、金儲けに熱心な人や宗教家や政治家が、平等を説き、分け与えよと諭した神の子を殺してきたわけですよ。
この映画が訴える「資本主義に変わるなにか」とは、永遠の命題なのかもしれません。


映画を見ていると、「え? じゃあ、共産主義を押したいの?」というふうにも見える。
でももちろん、ソビエトも今はなく、中国も経済特区などを作っている。
歴史の中で「社会主義」そのものは、一度純粋な形では衰退しているわけです。

いちおうムーア監督は、「資本主義」に代わるものは「民主主義」だと結論づけてますが。
でもこれは、置き代えのきくものだろうかと、私はちょっと考えてしまいました(^^;


この映画が理想とする社会を築こうと思えば、実は「神のように万能で、暗殺もされる心配のない、善人で公平で優しい独裁者が納める独裁国家」にするしかないような気がします。
それでも多分、永遠に近いほど長くはもたない。
で、洪水が起こり、振り出しに戻るわけですな。

それほど、種としての人間と欲望は切り離せないような気もするんです。
個人的に解脱してしまった人なんかはいらっしゃるでしょうが。
で、おそらく全員が仙人のようになってしまった社会では、ものごと進行しないでしょうねぇ。
そして、地球全域で、科学文明を捨てて、牧歌的に自給自足で暮らしていきましょうというには、すでに人類の人口は多すぎる。


平等とは難しいもので、ひとつ間違えば「子供全員がお遊戯会で主人公。桃太郎15名」とか、「徒競争、ゴール前でいったん整列、みんなでゴール」とか、阿呆な事態を引き起こします。
競争のないところには進化はない、というのも、やっぱ一理あると思うんですよね~。

でも、不当な抑圧や、全人口の数%にしかならない富豪の金儲けのためだけに、けして貧しい人が犠牲になってはいけないという、この映画の趣旨も真実だと思います。
実際、この映画見ていると、ウォール街にめっちゃ腹立ちますよ。
腹立つっつーか、呆れ返って笑っちゃう(^^;


だから、難しい問題だし、だから、ムーア監督のように、結局大声を上げる人が必要になるんでしょうね。

ムーア監督が叫ぶ。
見た人は考える。
自分で考えて、ちゃんと行動を起こそうとする人は、なんらかのアクションを起こす。
そういう映画なんだと思います。

丸飲みして、しったかでアメリカ批判するための映画ではない。


おや。結構シリアスな方向にいっちゃったぞ(^^;


もうちょっと、私も世界経済勉強してみようと思いましたΨ(`∀´)Ψ
ほんとよ?(笑)。



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