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ザ・ロード【映画】

 12,2010 23:19
原作に、ほんとに大変忠実な映画。

【原作ファン、ヴィゴ・ファン推奨。世の小さいお子さん持っていらっしゃるお父さん推奨。暗いご時世に暗い映画は見たくないのよ!という方には非推奨(^^;】


「ザ・ロード」公式サイト


原作感想の時にも書きましたが、本当にヴィゴに当て書きしたようなお話です。
いろんな有名俳優がやりたがった役だったそうですが、他のキャスティングが思いつかない。

子煩悩なお父さん、絶対お薦めです。
見終わった後は、嫌がられても子供を抱きしめて頬ずりしたくなりますよ。
でも、本気で嫌がられる前にやめてあげてください(笑)。

多分、そんなに長く公開しないだろうから、早く見に行ったほうがいい。


以下、あんまりネタバレを云々言うような話ではないですが、最後までドネタバレしてますので注意!





よくまああの原作の世界観を、ここまで忠実に再現したと思います。

どこまでも灰色で壊れた世界。
淡々と歩き続ける父と息子。
もちろん映画ですから、小説よりはメリハリあるシーンを作っています。
カニバリズムの話が、原作では中盤以降までまったく出てこないけど、映画では最初から出てきたりとか。
でも、エピソードからなにから、本当に原作に忠実な映画でした。

一時期、某魔法少年の映画が「動く挿絵」と言われていましたが、この映画は「動く小説」といった感じ。
本当に、エッセンスそのまま、ニュアンスそのまま映像化に成功したという、稀有な例だと思います。
原作で印象的だったエピソードはほぼ拾っていましたね。
加えて、ヴィゴとコーディくんのキャスティングがすんばらしいですわ。

まあ、予想通りアメリカでは興行成績振るわなかったようですがね(^^;
大多数のアメリカ人の好きな映画ではあるまいよ。


しかし、本国の経済情勢のせいで公開がズレにズレたり、あまり露出できなかったのはあまりに惜しかったなぁ。
本当に、ヴィゴなんてアカデミー主演賞ノミネートされてもおかしくない演技でしたけどね。
アカデミーが好きそうな題材だし。
まあでも、アカデミーにノミネートされようがされまいが、本人はまったくかまわないだろうけど(笑)。


壊れた世界の中でも「善きもの」であること、あり続けることを息子に教える父。
その父に守られながら、奇跡のように思いやりや優しさを失わない息子。
そんな、「心の中の炎」を運ぶ父子の物語です。
原作よりは、「何故世界が壊れたか」の原因が、解りやすく提示してありますね。
映画では、明らかに核戦争を含む最終戦争が原因と考えられます。

息子を守って、凍える世界の中で南を目指しながら、父はその息子を神のようにも思い、心の支えとして縋ってもいる。

もう、極限状態での父子の愛がダダもれな映画です。
最近流行りの「泣ける映画」というような、ある意味恣意的な作りではまったくないんですが、泣きますよ。泣く。

特に、自分の死期を悟ったあたりからのパパの行動は、胸に迫ります。

写真で見てる時にはそうは思わなかったんですが、実際に映像で動いていると、息子役のコーディくんが、ママ役のシャーリーズ・セロンにすんごい似てるんですわ。

ああいう別れ方した女房にそっくりな息子だなんて、そりゃもう、溺愛の対象でしょうよ。
でも、溺愛にもいろいろあって、通常の意味の溺愛ができるような世界ではないあたり、すんごく切ないというかつらいというか。


とにかく、アラゴルンやってた頃から自分の息子に対して親バカ全開だったヴィゴですから、このお父さん役はめちゃくちゃハマり役。
つか、本当にヴィゴのために書き下ろしたよう。

この人映画によって体型からなにから変わっちゃう人ですが、今回の痩せかたったら「マシニスト」のクリスチャン・ベールを彷彿とさせました。
まあ、あれよりは人間っぽかったけど(^^;

役者は演技で死にますが、実際死人を死人らしく演じるのは非常に難しいと思うんですよ。
キレイな死体には見えても、本当に命がないように見える死の演技は、あんまり見たことがない。
わざわざ、人形で作ることさえありますよね。死んでるように見せるために。

この映画では、最後お父さんが死んじゃうんですが、今回のヴィゴ、マジで死体のようです。
びっくりしますよ。
ちょっとしか映らないシーンだけど、あれはすごい。
人形作ったわけじゃないと思うけど(^^;
↑そう思うくらい、命がない感じ。


これも「かいじゅうたちのいるところ」とかと同じ系統の映画です。
心情を細かくセリフやモノローグで説明はしない。
見る側が読み取れ、という作り。

有名で人気も評価も非常に高い原作を扱うだけあって、制作サイドの原作を尊重する意気込みが非常によく伝わってくる作品です。

映像は、全編これほぼモノクロに近い。
暗く寒くグレーな世界。
物語としての起承転結があるわけでもない。
ストーリーに山あり谷ありするわけでもない。
つまらないと感じる人もいるでしょうが、がーっと鷲掴みの勢いで心を揺さぶられる人もいるでしょう。
納得するまで見てから語れ。
そういう映画。

でも、観賞後、饒舌になる映画ではないな。
ひとりで見に行くのもいいかも。

なんかもうね。
「大切なひとと見てください」なんて、手垢のついたチャラいコピーが使えない映画ですよΨ(`∀´)Ψ


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