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必死剣・鳥刺し【映画】

 14,2010 23:22
御別家様、かっちょいい~っ!!!(≧▽≦)

【藤沢時代劇ファン、豊川ファン、吉川ファン推奨。豊川さんと吉川さんの、デカイもん同士の剣戟シーンの迫力は、一見の価値あり】


「必死剣・鳥刺し」公式サイト


個人的に藤沢時代劇が好きかと言われると、まあ、どちらでもない、作品によるという感じ。
基本、耐え忍んだり、お城勤めや主持ちの苦労とか、武士の悲哀とか多いイメージですが、作品によっては、まったく共感できない主人公もいる。
↑キムタクさまがやった役とか(^^;

今回の「鳥刺し」も、モロに耐え忍んだり、お城勤めや主持ちの苦労とか、武士の悲哀とかのお話ですね。

しかし、やっぱタイトル見たら焼き鳥屋しか思い浮かばんなぁ(笑)。


以下ネタバレ。

あ、これも最後までドネタバレしてますので注意!







舞台は東北の海坂藩。
貧乏で、藩内みんなして倹約しなきゃならないところ、殿の寵愛をかさに着て好き勝手するお妾の連子様。
金は湯水のように使う、身内は依怙贔屓する、勝手に殿の名前で家臣を切腹させる、殿の身内である御別家様にもえらそうな口をきく、農民なんかみんな打ち首じゃな勢いで、絵に描いたような傾国の女。

無口、真面目な主人公・兼見三左エ門が、いきなり城中でその連子様を刺殺してしまうところから話が始まります。
切腹覚悟の三左エ門でしたが、何故か一命を助けられ、数年後にはまた殿の側近くに仕えることに。
実はそれには家老の津田の意向が働いており……というお話。



個人的に言いますと、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「手紙」と同じ感想を持ってしまった作品でした(^^;
曰く、「あんたがもうちょっと考えれば、そんなことにはならんかったんじゃないのかいっ?!」というやつ。

つらい目やかわいそうな目にあって健気に耐えるんだけど、本人があまりにも考えが浅くてバカに見える(失礼)ので、同情しかねて困ってしまうという、あれ。

今回は、豊川さん演じる主人公の三左エ門が、そうなんですねぇ。


この人、言動が一貫してなくて、行き当たりばったりに見えます(^^;

城中の者の苦情を小耳にいろいろ挟んで、いきなりお妾刺し殺したかと思えば、命じられて閉門蟄居、またお役目につき、殿を守る。

この時、領民に信頼厚く、農民思いの苛烈で寡黙で熱血な御別家様・帯屋隼人正(@吉川晃司)が、ついに馬鹿殿の暴虐に堪忍袋の緒を切って談判しに来たのを、切っちゃうんですよ。

彼は、結局「剣の達人である御別家と互角に渡り合えるのは三左エ門のみ」「三左エ門は必死剣・鳥刺しという必殺の剣を会得している」という剣の腕だけを買われていたんですな。
愛妾殺された殿が殺せというのを押さえてまで、家老が生かしておいた、対「御別家」最終兵器(使い捨て)というわけです。


まあ、主持ちの武士の悲しさと言ってしまえばそれまでなんですが、ドアホウの殿に虐げられながらまた仕えるなら、根本的に何故その殿の溺愛する女性を殺したの?という疑問が(^^;

そしてまた、城中の者や農民のことを思って妾を切ったのなら、なぜ彼らの希望の星である御別家様を殺したの?という疑問も(^^;

彼はちゃんと、御別家が民思いなのも、民に人気があり、実力も行動力もあることを知っています。


特に違和感を感じるのが、ずっと閉門蟄居中も自分の世話を焼いてくれた姪の里尾に、いくら告白されたからって手を出すところだよΨ(`∀´)Ψ

そして、手を出してちゃんと責任取るならともかく、「噂になるとまずい」と言って、田舎に行かせちゃうとこだよ!


姪っこさん、正確には嫁の姪なので血縁はないんですが、演じているのが池脇千鶴ちゃんなので、豊川さん相手だと下手するとロリコンに見えるくらい外見年齢差があって、なんだか犯罪ちっくに見えます(^^;

もうちょっと年上に見える女優さんのほうがよかったかも?
なんだか、より一層三左エ門がダメ男に見えるんだもん(^^;

病気で亡くなった奥さんをとても大事にして愛していたという描写もちゃんとあるんですが、それも姪っこにそう簡単に手を出しちゃったら台なしぢゃんΨ(`∀´)Ψ


我慢に我慢を重ねても、虐げられても、屈辱に耐えても、地味でも、愚直でも、たとえ愚直なまま死んでいっても、一本筋の通った主義主張があれば武士としていいんでないのと思うんですが、三左エ門は、その主義主張がはっきりしない。

人間的と言ってしまえばそうなのかもしれませんが、その時その時に単純反射的に動いているようにしか見えなかったなぁ(^^;

妾が悪いとみんなから聞いた→ひと言も誰にも言わないでいきなり切ってみる。
死ぬつもりだったのに、閉門になった→素直に閉じこもる。
またお役目命じられた→真面目に勤める。
姪っこに告白された→手を出す。
噂をたてられるとまずい→姪っこをよそにやる。
妾がいなくなっても殿はやっぱり馬鹿だった→でも殿だから仕える。
御別家を止めろと言われた→切り合って殺す。

君の主張はどこにある?!Ψ(`∀´)Ψ



御別家と切り合って用済みになった後は、もちろん家老の命令で三左エ門殺されてしまうわけです。
大勢の元同僚に取り囲まれて、切り刻まれる。
で、首筋の脈を確かめられてこと切れたことを確認された彼の側に、実は一番悪だった家老が近づいた途端、死んだはずの彼が動いて家老を刺し殺すんですよ!

なに?
「鳥刺し」って、つまり脈拍止めて死んだふりができる技ってことなの???

そういう技!?Σ( ̄□ ̄;;;)!!

しかし、どうせなら隣にいたバカ殿を殺さんかいっ!!!


「鳥刺し」は三左エ門の流派の技ではなく、彼独自が編み出した技で「必殺の剣だが、使う時には自分も半ば死んでいるでしょう」という、彼自身の説明があるんですね。

半ばどころか、完全に死んどるわ!Ψ(`∀´)Ψ

っていうか、ああいう技って、どうやって練習するんだ?
ぶっつけ本番しか無理じゃないのか???
ぬおーっ!!!と、気合いで心臓止める練習でもしたんでしょうか。

「鳥刺し」……なんてツッコミどころ満載の技(^^;

まあ、私は原作読んでいませんので、もしかしたら原作の中では納得のいく技になっているのかもしれませんが。


で、御別家も三左エ門も家老も死んだ城中で、残されたのはバカ殿だけ。

身ごもった三左エ門の子供を産んで、その子抱いて「迎えに行く」という約束を信じて、毎日彼の訪れを田舎で待つ姪っこちゃんのシーンでエンド・マークですよ。

や、やりきれん(T△T)


私が吉川ファンだから言うのではないんですが、御別家、すごく筋が通ってて武士としてかっこいいんですね。

この物語の最大にやりきれんところは、主人公のほうが御別家に負けて、御別家がお家を乗っ取っちゃったほうが、絶対に領民も家臣たちも幸せになっただろうなぁと思えてしまうところです。

御別家、自分が殿さまになるつもりはなく、もちろん実権は握るつもりだったでしょうが、ちゃんとバカ殿の息子に跡を継がせるつもりだったわけだし。

なんだったんだ、主人公って話ですよ(^^;


友人の藤沢周平ファンのお父さんが、この話のことを「すっきりしないから嫌い」とおっしゃっていたそうなんですが、確かになぁ(^^;


まあでも、豊川さんと吉川さんの立ち会いは本当に迫力があって、「真剣での切り合い」という緊張感がすんごく出ていました。

その後の、大勢との切り合いとは、印象がまるで違う。
これは文句なくかっこよかったです。
うん。



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