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十三人の刺客【映画】

 14,2010 21:31
三池監督、ほんとになんでも撮るなぁ!

【骨太時代劇ファンでも多分大丈夫な仕上がり。役所広司さんファン、井原剛志さんファン、市村正親さんファン、特に推奨。黒い稲垣吾郎ちゃん好きなファン推奨(ただし、きれいなだけじゃなくても可な人に限る)。流血やグロイの全然ダメな人には非推奨(^^;】


★公式サイト


一大活劇エンターテイメント。
ま、エンタメつっても、楽しくて笑えるほうじゃないです。
手に汗握る方面で。

なんだかもう、三池監督の幅の広さに驚きました。
ちゃんと時代劇だよ~Ψ(`∀´)Ψ
でもものすごく三池色だよ~(笑)。

実は、「大奥」見た次の日に見ましてね。
老中役の平幹二郎さんの上下の捌き方を見て「これよ、これこれ~!Ψ(`∀´)Ψ」と思ったのでした。
「大奥」の方々の上下の捌き方に、非常に違和感があったので(^^;
それともあれかな、あっちはあっちで「戦うなんてとんでもない、大奥から出ません」的な男性の上下の捌き方という設定なのかな???


一番最初のシーンから、もう濃い濃い映画です。


以下、ネタバレ。





時は幕末間近の江戸時代。
将軍の弟の松平斉韶(@稲垣吾郎さん)は、明石藩に養子に入り藩主となっていたが、性癖至って残忍。
女は犯して殺す、男は殺す、年貢は重税、民も家臣も人間とも思っていない。
自分に逆らった一揆の首謀者の娘などは、両肘両膝の先から切り落とし、舌を抜き、さんざん慰み者にして飽きたら雨の道端に捨てるという非道ぶり。もちろん、その娘さん以外の家族は皆殺し。
自藩の中だけでなく、参勤交代の道すがら、各藩でも非道を尽くす、ある意味浮世離れしたお殿様っぷり。
各地からの嘆きや訴えを聞いた老中・土居大炊頭利位(@平幹二郎さん)は将軍にかけ合うも、聞き入れられず、それどころか明石藩から戻ったあかつきには、彼を老中にするという言葉に愕然とする。
表だって仕置きをすることができない老中・土居大炊頭は、御目付の島田新左衛門(@役所広司さん)を斉韶暗殺に向かわせるのだが。

というお話です。

で、明石藩200名くらい VS 13人の暗殺者ということになるわけですね。

リメイク作品ですが、私はオリジナルを見ていません。
ですので、今回分だけの感想です。


初っ端、台詞もなくただ切腹するだけの役で内野聖陽さんが出ていてびっくりしました(笑)。
ものっすごい力の入った、介錯なしの切腹シーンで、うっちーの喉あたりのぷるぷると血管がすごかったΨ(`∀´)Ψ
↑うっちーは明石藩の江戸家老で、殿を諫めてほしいと幕府に命がけの訴えをしたわけですね。


ポスターくらい見たことあるなー。
役所さんが主役で、山田孝之くんが出てるのは知ってるー。
くらいの前知識で行きましたので、平幹さんや松本幸四郎さんまで出ていて、ちょっと得した気分に(≧▽≦)b

小奇麗な時代劇でなく、リアルっぽい劇画調という感じ?
ほんとのリアルじゃない。でも、リアルっぽい。
幕末とか、明治初頭の写真見てると、普通のみなさん、時代劇のようにはキレイに着付けていないし、白塗りも、眉なし鉄漿で、ちょっと不気味だったりするでしょう。
あんなイメージに近い。
でも劇画ちっく。

これも「クローズZERO」と同じです。
見ていると身体に力入って、終わるころにはなんか疲れている(笑)。
とにかく後半30~40分以上、ぶっつづけで激烈に切り合っているので、見ているこっちも体力使う感じです。

いやあ、すごいなぁΨ(`∀´)Ψ

切り合い場面、大御所の松方弘樹さんや、主役の役所さん、本格的な時代劇は初めてのはずなのに動きがキレイな山田くんなど、いろいろすんばらしいんですが、一番かっこいいのは井原剛志さんです!(断言)

地面に何十本も刀突き刺した場所で、どんどん刀を持ちかえながら次々に敵を切り倒していくシーンなんか、鳥肌モンです。


なんかこう、ただ行列襲うとか、夜討するとか、そんな感じなのかと思っていたんですが、宿場まるごと買い切って、参勤交代の行列ごと相手にするとは思いませんでした。

それも、もう物語の最初から対立軸ははっきりしてて、映画の前半は黙々と敵も味方もみんなが相手の腹を探りながら準備をしていくんですね。
人数集めたり、敵の行動の予想をしたり、買い取った宿場を一大戦場に変えるべく細工したり。

文字どおり、命がけの大いくさですよ。
うん。「ケンカじゃない。戦だ!」というセリフもあるんですが、男同士の死力をつくした戦いという感じ。

最後はもう、みんな血まみれ泥まみれで、せっかくの見せ場なはずの絶命シーンでも、誰が誰だかわからないくらい(^^;

その中で、どんだけ汚れても一発で誰だかわかる古田新太にーさん、すごい(笑)。
「魔界転生」の宝蔵院胤瞬に引き続き、槍使いの役でした。

高岡蒼甫くんは、ほとんどセリフのない役でしたね。
蒼ちゃん、お似合いの役でしたが、もう少し活躍の場が欲しかったところ。

山田孝之くんは、いい役もらってました。
動きもキレイ。
「太王四神記」のヨンさまの時にも思いましたが、やっぱり筋肉ある人は動きにキレがありますね。
顔はまんまるだったけど(笑)。

この映画で、一番印象に残った台詞が彼の演じる島田新六郎が、別れ際に自分の女に言った台詞でした。
いつ帰ってくるの?と問われて、すぐか、すぐでなければ盆に帰る。迎え火焚いて待ってろ、と言うんですね。
「すぐ帰らなかったら……」のちょっとの沈黙のあいだに、「他の男見つけろ」とか言うのかと思ったんですが、意表を突かれました。
かっこいいセリフでしたねぇ(≧▽≦)b

役所さん、松方さん、市村さんあたりは、もう言わずもがなの安定感。
みなさん濃い目の演技の方ですが(笑)、この映画にはぴったり。

平幹さん、幸四郎さんも、出番は多くありませんが、すごく作品そのものを締める存在感です。
最近、私、歌舞伎の幸四郎さんが苦手でしたので、個人的には久し振りに文句なく素晴らしい幸四郎さんでした。

思った以上によかったのが、吾郎ちゃんですね。
もう、あのイカレた殿さま、ぴったりでした!
キチ○イのように暴れるだけでなく、基本穏やかそうに見える殿さまで、自分が今の世に合わないことは解っているふうでもありました。
「徳川の世も長くはないな……わしが老中になるのだぞ?」とか、老中になったら世の中を戦国時代にしようとごく穏やかに言うシーンなんか、皮一枚破ったらぞろりと怪物が出てきそうな不気味さもありましたしね。

でも、最後は自分が切られて痛みを知り、死の恐怖に怯え泥の中ではいずり回る。

三池監督、外さないわ~(笑)。

最後に新左衛門と対峙するシーンで、足もとにあった忠臣の生首(@市村さんの)を蹴り飛ばすシーンがあったんですね。

まず首が落とされて殿のほうに転がった時点で「よし、殿! 蹴れ! 君はそういうキャラだ!」と思っていたんですが、殿、蹴らなかったんですよ。
あら残念、と思っていたら、その直後のセリフのやり取りのシーンでおもいっきり蹴っ飛ばしてました(笑)。

三池監督、ホント外さないわ~(笑)。


すさまじい侍同士の意地の張り合い殺し合いの中で、アンチテーゼのように13人目の刺客として山の民・木賀小弥太(@伊勢谷友介さん)が配置されています。
「サムライはなんでそんな偉そうなんだよ!」と叫ぶ彼ですが、元の血筋は彼もサムライ(自称)。
でも最後には、彼はやはり町や侍に嫌気がさして山に戻っていきます。
日頃どっちかってぇとスタイリッシュなイメージの伊勢谷さんですが、ぼろぼろの山の民、ぴったりでしたよ(笑)。

しかし、この映画で彼の存在が一番ファンタジーかも。

なんでそれで生きてるんだ???

ほかの傷はともかく、殿の投げた脇差ですよ。
左の首に刺さっとるぞ(^^;
まあ、確かに位置的には骨も頸動脈も外れてましたって言いはれない位置ではなさそうだったけど(^^;(^^;(^^;


ものっすごくパワフルな映画でした。
でも力技だけでなく、ちゃんと島田新左衛門と鬼頭半兵衛の昔からの因縁とか、各刺客たちのバックボーンや物語もしっかり描かれてる。
でも、まあ、暴力的だしグロイといえば、それはそうです。
リアル人犬(@「バイオレンスジャック」)とか出てくるしね。
また、そういう惨い目にあった人たちのようすとか惨殺シーンとかの撮り方も不気味怖いんだこれが(^^;
さすがアメリカで放送中止になった「インプリント~ぼっけえ、きょうてえ~ 」撮っただけあって(笑)。

だから、万人向けの映画じゃないです。
でも、私は2回目見に行きたいなと思ってますΨ(`∀´)Ψ
じ、時間的に行けたらだけど(^^;




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