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女と銃と荒野の麺屋【映画】

 05,2011 22:30
画面構成と色彩が、これでもかってほど美しい。

【チャン・イーモウ監督ファン推奨。映画を見る時に映像に重きをおく人推奨。あ、でも映像だけの映画でなく、ちゃんと脚本も凝ってましたよ。】


★「女と銃と荒野の麺屋」公式サイト


「英雄 ~HERO~」「LOVERS」のチャン・イーモウ監督作品。
最初から世界公開を視野に入れた大作だった上記2本とは違い、お金は段違いにかかってないけど、そこはそれ、やはりチャン・イーモウ作品でしたよ(笑)。
なんだか妙にタイトルに惹かれて見に行くことにしましたが、おもしろかったです。

「コックと泥棒,その妻と愛人」を彷彿とさせるタイトルですが、内容もざっくり分類すれば同じようなカテゴリーに入るかな~。
こっちは現代モノでなく、時代劇設定ですけどね。

「ブラッドシンプル」というコーエン兄弟の映画のリメイクらしいんですが、私は元映画見てませんので、この映画だけの感想ですΨ(`∀´)Ψ


以下、ネタバレ。







何故か、ぽつんと1軒だけ荒野に建っている麺屋が舞台。
旦那と、旦那に虐待されている妻、麺屋の使用人である妻の愛人と、旦那にその不倫のネタを売りに来た警察官。あとは冴えないもう一人の麺屋の使用人と、その恋人?っぽい女使用人。

最初の方に、西洋人の商人やら警官隊なんかが出てきますが、基本、登場人物はその6人だけです。

この6人が、荒野と麺屋を舞台に、愛憎・欲望・誤解ろっかい入り乱れた話を展開します。


旦那にひどい虐待を受けている妻は、離婚して愛人と逃げるか、旦那を殺したい。
貧乏な警察官は、大金持ちの旦那が持つ金が欲しい。
妻の愛人は、妻を愛してないわけじゃないんだけど、如何せん小心者で意気地がないので、旦那を怖がって妻との関係を続けるか迷っている。
残りの使用人二人は、未払いの給金を手に入れるために、旦那の金庫を破ろうとしている。
旦那は、大枚はたいて買ってきたのに身ごもらない妻を虐待し、不倫の話を知ってからは、金をやるから妻と愛人を殺せと警察官に依頼する。


荒野の麺屋にやってきた、西洋の商人から妻がピストルを買ったところから話が動き出します。

妻が自分を殺そうと考えているんじゃないかと疑惑を持った旦那のところに、警察官が不倫話のネタを売りに来るわけですな。
旦那は不倫が本当かどうか確かめた後で、警察官にふたりの殺害を依頼する。

ところがこの警察官が曲者で、ふたりを殺したと偽って旦那から金を受け取り、それだけに止まらず、旦那を殺して金庫の金をすべて奪おうとします。
しかしこの時、殺される直前に旦那は金庫の鍵を閉めてしまっていたから、話がややこしいことに。


映画としては、非常に台詞が少ない部類だと思います。
後半なんて、ほんとうにみんな動くだけでほとんどしゃべらない。
最小限のセリフと、あとはみんなの行動でストーリーが進んでいくわけですな。

いやぁ、凝った脚本ですよv(≧▽≦)v


ひとつひとつの行動や物事が後から意味を持ってきたり、西洋人の商人が尺のごく最初の頃にデモンストレーションで撃った大砲で荒野にあいた大穴さえ、後から物語に関わってきたのには驚きました。

登場人物少ないので、各々ものすごく性格づけがはっきりしているんですが、特筆すべきは警察官ですね~。

本当に、ほっとんどしゃべらないのに、神経質で用心深く、執着心が強くて一度手に入れようとしたものは諦めずに何度も狙う、邪魔者は排除し、粛々と必要なことを断行するという人物像が、もうなんか看板背負っているようにはっきりと描かれています。
この警察官の描かれ方には、後になればなるほど感心しました。
言葉によらず、その人の無言の行動だけで人物を形作っています。


旦那が殺されたのを、妻がやったと誤解した小心者の愛人が、死体隠匿のために死ぬ気で行動したあげくに、めっちゃホラーな目にあったり(^^;
未払いの給金だけで満足しとけばいいものを、欲をかいて金庫の金を全部盗もうとした使用人が報いを受けることになってしまったり。
周到に動いたはずなのに、警察官の行動にいろいろと綻びがでてきてしまい、結局は余計な殺人にまで次々に手を染めることになったり。

多分3回くらい見ても、詳細に内容を説明するには苦労しそうなくらい、時系列やら小道具の使い方やら行動の結果説明が凝りまくっています。

みんなそれぞれが自分の欲や希望や怒りに基づいてばらばらに行動するんだけど、本当にそれがいろんなところで関係して、ニアミスしていくんですな。
とにかく警察官なんか、自分がなんとか金庫を開けて金を手に入れるまでに邪魔になる人間はみんな殺す、という勢いなもんですから、彼の周りを使用人や愛人がちょろちょろするだけで、「ああ~! 今そっち行っちゃダメ!」とハラハラドキドキします。


結構、みなさんハードな目にあい、最後誰も幸せにならないし、2/3死んじゃうんだけど(^^; 
不思議と後味の悪くならない映画でした。


そして、とにかく全編色彩と画面構成が飛びぬけて美しく、エンタメも忘れない。
さすが、チャン・イーモウΨ(`∀´)Ψ

「英雄 ~HERO~」「LOVERS」のようにあざやかな色合いではなかった今回は、全体的に不思議な色の取り合わせで、少しくすんだ色調だったけど、それもまたいい!v(≧▽≦)v

荒野を撮るだけで、サマになる。
どのシーンも切り取ったら一枚絵のよう。
この監督のレイアウトのバランス感覚は、私はとても好きですね。

しかし、ああいう土地見つけてくるロケハン隊がスバラシイな!


おもしろい映画でした。
今度元映画も見てみよう(〃∇〃)
↑そんなんばっかですがな(^^;(^^;(^^;



【追記1】

麺屋だけに、麺を作るシーンが1回だけあるんですが、これがすんごいエンタメ・シーンで楽しかった(笑)。
ピッツァの生地を伸ばす時みたいに、くーるくる回して投げて麺の生地を作るんですが、役者さんお見事!
あれ、吹き替えではないだろうとは思うんだけど、ちょっと広がっていく円形の麺生地にCGは入ってる感じはしたかな~?
実際はどうだったんでしょう???

でもあの麺、おいしそうだった。
ぜひ食べたい(笑)。


【追記2】

役者さんは、誰も世界的に有名な人はおらず、でもみなさんとてもいい役者さんでした。
妻が、ちょっと雰囲気、若い頃の濱田マリさんに似ていましたよ(笑)。

そして警察官は、メガネ取ったやしきたかじんさんそーっくりっ!!!
本当にアップになるたびに「じんちゃん!」と思うこと請け合いΨ(`∀´)Ψ




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